体調が悪いときに考えうる原因4つと、仕事を休む基準

どうにも体調が悪く、気分が優れない・・・。

しかし体調不良で休むのは同僚に迷惑だろうと考え、無理を続けてしまう・・・。

そんなジレンマに苦しんでいませんか?

かくいう私も無理に無理を重ねてある日、簡単なことさえできなくなってしまった経験があります。

今回は、体調不良が続く原因として考えられるものを4つ。また、「こんな体調不良の時は仕事を休みましょう」という基準をいくつかご紹介いたします。

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体調不良の原因①風邪

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photo by Imad HADDAD

体調不良の原因として最も多いのは風邪ですね。(あたりまえですが…^^;)

季節の変わり目はどうしても体調を崩しやすくなります。
また、たとえ自分が風邪をひかないように気を付けていても、仕事場へいくと周りの人に移されてしまうこともあります。

風邪の時に、仕事を休む基準

38度を越すような高熱が出てしまえば、仕事を休む口実としては十分と言えるでしょう(このような発熱でも仕事を休めないような会社に勤めている場合は、転職を考えた方がいいと思います。もっとあなたのことを大切にしてくれる会社は他にもあります)。

しかし、38度以下の微熱の時には、休むべきかどうか悩みますよね。「頭がフラフラするけど、たかだか微熱だしなぁ。」と思ってしまうのではないでしょうか。

ここで重要になるのは、あなたが主観的に感じている「つらさ」です。なぜなら、ひどい風邪をひいていてもそれが体温に反映されるとは必ずしも限らないからです。

熱があるように感じて、体温を測ってみると、なぜかいつもより低いことがある。
風邪の症状なのに体温が低いときって、どういう状態なのだろうか。何かの病気だったりしないだろうか。
『ここ10年で、これだけ変わった! 最新医学常識99』(祥伝社黄金文庫)等の著書を持つ、医療法人社団池谷医院の池谷敏郎院長に聞いた。

「体調が悪く、頭痛や寒気がしているのに、体温が低いという場合はときどきありますね。もしかしたらこれから熱が上がるところなのかもしれませんし、すでに熱が出ていて、体温を下げるために汗をかき、下がったところなのかもしれません。あるいは、脇に汗をかいていて、うまく脇窩の体温を測れていない場合もあります」

発汗によってかえって普段よりも体温が低くなることもあると言う。

「また、体の冷えそのものが、風邪の場合に自覚するような体調不良の原因になっていることもあるでしょう」

睡眠不足や、就寝と起床のリズム、さらに運動不足やダイエットなどにより自律神経のバランスが崩れると、熱の産生が減り、血液の循環障害が生じるため、肩こり、頭痛、腰痛、消化不良などの原因となる。

 引用  「体調が悪いのに、熱を測ったら普段より低い」とき

「高熱とはいえない」からといって無理をすると、仕事場でパフォーマンスを発揮できないばかりか他の社員の方にも風邪を移してしまうかもしれません。

仕事を休む基準として体温はあてにせず、自分の体感を信じて、ご自身が必要性を感じたら無理せずに思い切って休みましょう。

その方が後々の回復も早くなり、結局効率も良くなります。下手に風邪をこじらせた方が厄介ですよ。

体調不良の原因②ストレス

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photo by J E Theriot

あなたは責任の重い仕事に苦しんでいませんか?ミスが許されないような仕事のプレッシャーから眠れぬ夜を過ごしていませんか?職場の人間関係に辟易としていませんか?

それらのストレスを放っておくと少しずつ自律神経のバランスが崩れてゆき、様々な身体的、精神的な不調が現れはじめます。

平成14年に厚生労働省が行った調査では、うつ病、パニック障害、アルコール依存など何らかの精神障害を生涯で発症する人の割合は調査対象の17.2%にのぼることが明らかとなりました。

 関連  平成18年 心の健康についての疫学調査に関する研究|主任研究者 川上憲人 東京大学大学院医学系研究科・教授

これらの精神障害を起こす要因の一つとして、ストレスが関係していることは非常に多いと考えられます。特にうつ病などはその代表ですよね。

ストレスと上手く付き合っていき、健康に楽しく日々を過ごすためにも、自分流のリラックス方法を見つけて、ストレスを溜めないように工夫を怠らないようにしましょう。

体調不良の原因③更年期障害

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Photo by Juan Camilo Trujillo

体のほてりを感じる。大量の汗が出る。めまい、ふらつき、耳鳴り。頭痛。このような肉体的な不調の他、精神的にもイライラしやすくなったり不安を感じたり、意欲の低下を感じる・・・。

あなたの体調不良は、風邪とはちょっと違うこんな症状だったりしませんか?ひょっとするとそれ、更年期障害かもしれません。

更年期障害とは、自律神経失調症の一つです。ホルモンバランスの乱れが原因で起こり、上に書いたような症状があらわれます。

特に40代半ばの女性にこの症状を訴える方が多いといわれ、月経異常や月経不順などで体内のホルモンバランスが変わったことが原因のようです。

近年は20代や30代などでも症状が出る「若年性更年期障害」が増えてきています。ストレスや無理なダイエット、不規則な生活・食事などによってホルモンバランスが崩れたことが原因ですので、それらを正すことで症状は治まっていくことが多いようです。

また、更年期障害は女性だけでなく、男性であっても発症することがあります。

これは男性更年期【LOH症候群】と呼ばれ、女性の更年期障害と同様、ホルモンバランスの乱れが原因です。ただし、女性はエストロゲンという女性ホルモンが低下することによって引き起こされるのに対し、男性の場合はテストステロンという男性ホルモンの低下によって引き起こされます。

テストステロンの分泌機能が低下すると男性らしさが低下し、身体的には男性機能の低下が見られる他、うつ症状や認知症、メタボリックシンドロームや骨粗しょう症といった様々な病気が起こりやすくなります。

どの更年期障害にも共通しますが、神経質・真面目・几帳面・責任感が強い方は発症しやすいと言われます。そのため、そういった性格であることを自覚している人はホルモンバランスを崩さないよう、定期的に息抜きをするなどコンディショニングに人一倍気を使いましょう。

ここまで読んで、「自分、更年期障害かも・・・」と思われた方は、こちらのサイトに治療法について詳しく書いてありますので参考にしてください。

 参考  更年期障害は病院で治療するべき?|ヘルスケア大学

体調不良の原因④橋本病

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photo by devopstom

動悸、息切れ、めまい・・・。まだ若いのに年老いたような自分の体調に戸惑いを感じている方はいませんか?激しい運動をしたわけではないのにほてりを感じて汗が止まらない・・・。なのに寒い時は異様に寒く感じる。疲れやすくて気力が湧いてこない。

それはもしかしたら甲状腺の異常から生じる体調不良かもしれません。

橋本病という名前を聞いたことがないでしょうか。喉の付け根辺りに蝶ネクタイのような形をした臓器が有り、この臓器が慢性的に炎症を起こしてしまうことによって全身の新陳代謝が低下して、様々な不調を引き起こします。

甲状腺では甲状腺ホルモンが作られるのですが、このホルモンが全身の新陳代謝の動きを促す作用があるので、ここに異常があると身体だけではなく自律神経への働きかけも鈍くなり、精神的にも不安定になってしまいます。

男性より女性の方が橋本病を患いやすく、その比率は1:20~30と非常に極端です。年齢は主に30~40代の方に多いですが、20代でも橋本病にかかる可能性があります。

橋本病は甲状腺の検査をしなければ発見されにくいため病院を受診しても違う病気に間違わられたり、異常なしと言われてしまうこともあります。
しかし、橋本病は投薬で治すことが出来る病気です。橋本病であるということさえ分かれば、適切な薬でその症状を改善することができます。

思い当たる節がある方は、病院で「橋本病かもしれないので、そちらの検査も入念にお願いいたします」と一言伝えるようにしましょう。

仕事を休む基準:ストレス、更年期障害、橋本病の場合

ストレス、更年期障害、橋本病によって体調を崩す原因は、主に自律神経の失調にあります。
これらを治療するためには生活習慣を見直す・労働量を減らす・カウンセリングを受ける・ストレスを解消するなどの方法がありますが、仕事を頑張り続けていては決して改善することはありません。

「まだ頑張れるかも」と無理を続けることによって、ある日「プッツン」と何かが切れたかのように体が思うように動かなくなる時が来ます。

冒頭でも述べましたが、私自身無理に無理を重ねてある日、簡単なことさえできなくなってしまった経験があります。自分の体調不良を我慢して仕事を優先しても、結果的に簡単な事務処理さえ困難になってしまうなんて、本末転等でした。。

結果的に色々な人に迷惑をかけることになるくらいなら、多少無理を通してでも、まずは自分の体をいたわることを最優先させてくださいね。私もそのことを意識するようになってから、随分と生きるのが楽になりました。

まとめ

体調不良を感じて病院に行っても、原因がわからず病院をたらいまわしにされる場合もあります。そのうち次第に体調不良を機にすることすら面倒になり、「自分が気にし過ぎなのかも」と思ってしまうこともありました。

それでも私が言いたいのは、「自分の体の声を無視しないであげてください」ということです。

もしいま、あなたが原因不明の体調不良で悩んでいるのでしたら、やっぱり、まずは病院へ行って検査を受けてみてください。なかなか見つけにくい病気もあり、ひょっとすると原因はみつけられないかもしれませんが、自分の体調不良は自分が一番感じていると思います。信頼できるお医者さんを探して、体調不良の原因をみつけてもらうことができれば、それまでの苦しみから解放されるかもしれません。

体調不良を感じることなく幸せに生活できるように、最善を尽くしていきましょうね!

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