【闘病記】子宮頸がんの体験談【入院・手術・退院後の出血】

あらすじ

精密検査で子宮頸がんがステージⅣまで悪化していたことが発覚。即手術日が決められてしまった。

詳しくはこちら【体験談】子宮頸がんが発覚!精密検査や手術までの心境【ブログ】

精密検査により子宮頸がんのステージⅣと診断された私の手術は、1か月後行われることに決まりました。

受付で入院の案内一式のはいった封筒を渡されました。

病院への持ち物・スケジュール・予算などの案内。そしてもうひとつ。

本人ともう一人本人以外の手術承諾書。

私本人はいいとして、本人以外のサインと何かあった時の連絡先を記入しなければならないのです。

photo by Yu-Chan Chen

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手術承諾書への自分以外の人のサインに迷う

さて困りました。普通この欄は私の親にすべきなのでしょうが、前述の通り私は親に話していなかったし話すつもりもありませんでした。

考えた結果、当時付き合っていた彼氏に書いてもらうことにしたんですけど・・・

これがまた、今となっては笑い話なのですが、、名前の隣に続柄の欄があったんですね。

彼、なんて書いたと思いますか?

すごく仲良しだったし、いつも私のことを「好きだ」「結婚したい」とか言ってたくせに、続柄の欄

「友人」て書いたんですよ!?

私はてっきり「婚約者」くらい書いてくれるのかな、とひそかに期待していたのですけど。

まぁ確かに、がんの手術をする彼女の手術承諾欄なんて重いんだろうけど、でも本当に私のことを大切に想って自分たちのこの先のことを真剣に考えていたら、絶対友人なんて書けないと思うんです。

他に頼るところがなくてお願いしたのに・・・。

手術前の心身にあれはショックだったなぁ・・・。

まぁ私の体や2人の今後のことより、自分の保身を優先したんでしょう。その程度の気持ちだったしその程度の男だった、ということですね。

余談ですが、結局その彼とはお別れして(これも結婚観が合わなかったんですよね。付き合うのが楽しいだけで結婚の話になると話をそらされる)別の男性と結婚して今に至ります。

今の旦那だったら、絶対友人なんて書かず婚約者って書くか、親に話すよう説得してくれただろうな。

みなさんが今の彼氏の愛を確かめたかったら、手術承諾書を偽造して書かせてみるといいかもしれません。・・・って重いですね笑

 彼のサインでもokか、医者に確認

というわけで話を戻し、友人(当時の彼)から手術の承諾もいただき、一応先生に、「親に心配かけたくないので、この欄親じゃなくてもいいですか」と聞いたところ

「こちらとしては、本人の承諾さえあれば切れるから誰でもいいよ」

という名医ならではの心強いお言葉に力をいただき、いざ手術へ。

 入院期間

入院期間は2泊3日でした(短い!)。

1日目の夕方から入院し手術などの説明を受け、2日目に手術。3日目何もなければ退院、という意外とあっさり系です。でも何があるかわからないので一応上司2人には話をし、念のため4日間休みをいただきました。

部屋は大部屋。仕事も休めるし食事も出るし、読みたい本なんかも持ってちょっとわくわくしながら病室に入りました。

が、いざ入院して入院服に着替え、手術や全身麻酔の説明を聞いているうちにすごく不安になってきて、「やっぱり親に話しておいたほうがよかったんじゃないか」とか、「なにかあったらどうしよう」と気持ちがすごく落ち込み体調が悪くなってしまって、持ち込んだ本も全然読めず、ずっと寝込んでいました。

夕方、隣のベッドの患者さんには旦那さんらしき人がお見舞いに来ていて、子宮筋腫の手術をしたらしく(子宮筋腫で悩んでいる人もいっぱいいますよね)話が聞こえてきました。

うちの彼氏は手術の見守りにもお見舞いにも来ない。自分が歯医者に行くときは平気で会社早退するくせに。。

手術前日。不安で眠れず、睡眠導入剤を服用

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photo by Dennis Skley

手術前日の夜は、慣れない大部屋と孤独、手術への不安が大きく、睡眠導入剤をもらって寝付いたのを覚えています。

2日目、手術服に着替え、ベッドにのせられ手術室に移動します。ドラマとかで観たことあるような光景と、カラカラというあのベッドの移動する音。ドラマと違うのは付き添いは誰もいなくて、病院関係者と私のみ。手術室に到着し、手術用のベッドに移動され、いざ手術という直前、私はついに怖くて泣いてしまったんです。

看護師さんに「大丈夫ですよ」と優しくなだめられ安心したのもつかの間、右腕あたりからびゃーっと全身麻酔をかけられ、、気が付いたときには手術も終わりベッドに横たわっていました。

あんなに取り乱してちょっと恥ずかしかったな、、ってくらいあっけなく手術していただきました。

やったー退院だぁ!

とわくわくしていたのもつかの間、手術後、先生に

「前にも話したけど、手術は2つの目的があります。1つは患部を切除すること。こちらは終わりましたが、もうひとつ、転移がないかなど改めて詳しく調べます。その結果によってはもう一回手術する場合もあります。ステージⅣだから可能性が高いかもしれません」

と言われ改めてがく然。

たった今切ったばかりなのに。また入院して手術?そんなに仕事も休めないしお金も用意できない、第一心がもたない。。と大部屋に帰るなりベッドでシクシク。2日目の夜も睡眠薬で就寝しました。

3日目、不安をかかえたまま、とりあえずは退院できることに。

子宮頸がんの入院費用

料金は、2泊3日の入院費、手術代しめて、大体8万円くらいだったと思います。後で詳しくふれますが、子宮頸がんが要検査になった時点で通常の医療保険に入るのは難しく、私も入ることができなかったため、すべて実費。

でも、そんなにばか高くなくてよかったぁ。

そして、特筆したいのが、手術が終わって安心するかと思いきや、ホルモンバランスがくずれるのか、1週間くらい気持ちがすごく落ち込んでしまったんです。。

なにも手につかなくて、なにもなくても泣きたくなってしまったり、食欲もなくなったり。周りに相談できることもできず、とてもつらかったです。

 

また、前述しましたが、子宮の入り口を丸く切った後、薄い膜のようなものを張り、止血するらしいのですが、10日~20日ほどでその膜がやぶけて大量に出血することがあるそう。

なので手術後もしばらくはいつ大量出血するかと思うと、なんとなく落ち着きませんでした。走ったり、大股で歩いたりするとだめなんじゃないか、ってすごく変な歩き方をしていた記憶があります。ちゃんと止血もしていないので、手術後から常に少量の出血が続き、患部も痛くはないけどなんとなく違和感がある感じ。。

手術から20日後くらいに突然大量の出血!仕事休みで良かった、、病院近くて良かった、、すぐ病院に駆け込んだら、「生理ですね」と言われてほっ。

そして手術から2週間ほどのち、ふたたび受診し、再手術になるかの検査結果発表。それまでは本当に気持ちが落ち着かず、1回目の手術前より気持ちが混乱していました。

幸い再手術しなくても(今のところは)大丈夫、と言われ、でも半年に1回は検査にきてくださいね、と念押しされ、私の子宮頚がん手術は終わりました。

それでは、最後の章へうつります。

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